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雑記帳の走り書きから・・・・

* しげりかかる緑を 
  さわさわとかきわけながら進む
  単線車両のシートに深く座って
  これから私は首都にむかう

  八月の燃え盛る陽は
  ずいぶん西にかたむいて
  分厚い窓硝子からさえ
  しみこんでくる蝉時雨

  今朝耳にした庭木の蝉たちより
  かなりトーンダウンしているとはいえ
  吹き出でる汗をさそう蝉しぐれ
  音たてるばかりに燃え盛る陽射し
  エネルギッシュに立ち昇る積乱雲
  これらに心躍る 
  歳月の果ての境地がひらけようとは
  誰が想像したろう
  


**
  私の少し前を 
  背を正して
  しかし しゃっちょこばらず
  自然態の呼吸に 
  無理の無い歩幅で
  歩いて行く一人の少年の
  無造作に抱えたノートの間から
  こぼれおちてくる紙片のいくつか・・・・・
  風に遊ぶそれらを拾い集める幸せ
  背をこごめ 時に四つんばいになって
  ひろい集められる事の幸せを
  やわらかい夕陽の中で
  かみしめている この 今

  荘厳ともいえる夕映えの中
  静かにまぶたを閉じて
  あなたへの感謝をささげます



***
  私の数歩前を歩く少年よ
  あまりに軽く透明なので
  あなたに私は見えない

  小さいけれど やわらかく 
  背にはえはじめた
  うすばかげろうのような羽を
  そっとはためかせて
  私は レ・シルフイード

  悲しみさえも喜びに変える
  この羽ばたき
  しっていますか 
  歳月がかけてくれる魔法を

  もうしばらく
  私は そっと あなたの後を追う


****
  欠けることの無いまん丸の日輪が
  西空のはたてで
  白い輪郭の渕から
  無数のオレンジ色の光の束を
  放ちながら燃えていて
  思わず耳をそばだてて
  その燃える音をききつける
  今日もご苦労様
  沢山の光を 沢山のエネルギーを
  ありがとう

  人家の窓ガラスを ため池の水面を
  しばらくオレンジ色に染め上げて
  向こうの世界のために
  ゆっくりと天空を歩いていく貴方
  今日をありがとう



*****
  法則 そして 公式
  それは 宇宙の中の部分の集約
  人間の手におえる所を整理整頓して
  見つけた決まりごと
  でも 全体から見たらどうなの?
  夕凪の前のほの白い風がささやきかける
  大丈夫よ あなたは その部分を生きているんだもの
  神様が下さった ホモサピエンスランドのチケット
  ほんのり苺ソフトのような雲が
  はるか吉野川沿いの山の向こうに
  たちのぼっている・・・・・
  神様 かみさま
  合わせる双の掌の
  このたなごころに
  あなたがしのばせてくださった
  淡い金粉のきらめきを
  今 楽しんでいます



******
  こんなにも厳粛に
  こんなにも丁寧に
  ゆっくりと広がり始めた ダークグレイのとばり
  オレンジ色の光の記憶を
  そのひだに にじませて
  この一日の終わりの
  何と うやうやしく 厳粛なものだろう

  全てのものの終わりが こんなにも深く
  しずかな息づきのうちに
  滲むようにあることを
  ふっと 祈ってしまう

  余りにも美しくて
  暮れ残った空の深み
  ブルーグレイの渕に
  淡くオレンジ色が溶け残っていて・・・
  パンドラの箱の渕にも
  きっと このオレンジ色が
  滲んでいたに違いない・・・

  私の背中を静かに流れ落ちる今日の記憶
  明日と言う未だ形の無いものが
  私のカバン・メモ帳・ノートの端から
  目を瞑る私の間脳のあわいから 
  ゆるゆるとにじみいではじめる
  
  
by dmm8649 | 2008-08-07 23:59