枇杷の花
2007年 12月 06日
桜の残り葉が 数えられるぐらいになって来た。そのそばで枇杷が満開状態。ふと思い出すのは 若い頃夢中になって 分からないその難解さに 余計ひたりきった 塚本邦雄さんの一首。
「枇杷の花それ以後の空うるみつつ人よ遊星は炎えているか」 しかしこの記憶は曖昧だ。
枇杷だと勝手に私が思い込んでいるふしがある。 長年私の中ではこのイメージで定着して
しまっている。少し季節がずれていても 確実に冬空に向かっている真昼の光の中で
枇杷の誠実な生命力が なまじの理知とかいうものに振り回されておろおろしやすい人間に
静かに歌いかけているような・・・小林秀雄さんの名訳ランボーの「 かつておれにも黄金の朝があった・・・」の一節と共に 不思議によみがえってくる。
ついさっきの事も忘れがちなこの頃なのに ほんと不思義・・・・・!!
by dmm8649
| 2007-12-06 00:10