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トータスマミーの独り言


by dmm8649

拝宮の郷の和紙・・・・・・1


藍にかかわったことの幸せ・・・・藍の求心力のすごさ・・・・これは なんと表現したらよいだろう・・・
御縁を 次々につないでくれる 藍の力は・・・・。

二月一日 N様の御案内で 同じ徳島県にもかかわらず 普通ならばとてもゆけそうにないところへ
出かけることができた。 久しぶりの雨の中 国道55号線を徳島方向へむかって ちょうど日和佐と
阿南の中間だろうか・・・・海賊丸というはるか昔からある食堂をすぎて間もなく 国道から山間部へ
登りながら入ってゆく道があって いつも この道はどこへゆくのだろうか・・・と 長年気になって
いた その道を登ってゆく・・・・  赤松という きれいに整備された農村地帯をすぎて 険しい谷沿い
の道が続くことしばらく・・・・・ 工事がおおいのか しきりに ダンプカーとすれちがう・・・・。
雨に煙る谷川・・・この工事は 災害復旧なのだと伺って 驚いた・・・・。
確かに 土砂が山肌を滑り落ちて川になだれ込んでいるところが 何か所もあるように見えた・・・・。
トンネルが一つ埋まってしまうような災害が起こっていたそうだ・・・。 
厳しい自然との闘い・・・というよりも やはり 保水力を失った自然環境のなせる技なのだろう・・・・。
かつては ここも 筏が下ったという谷川沿いに いくつものダムを見かけた・・・・。
霧に煙る道沿いの人家の様は 以前 剣山へ連れて行っていただいた時の道筋に重なる・・・・。
かれこれ一時間ばかり走って 那賀郡那賀町拝宮(はいぎゅうと読むのだそうだ)の 目指す
和紙の工房に到着・・・・。学生時代から 卒業したら 山に入って和紙を作ると言い続けていた由・・・
軒に大量のこうぞ?が 竿にかけられているその作業場は ちょうど これから 蒸し作業に入られる
ところで懐かしいかまどに 大がまが据えられて 湯気がふきだしている・・・。
とつとつと語られる工房主のN様…。なんと美しい目をなさっていたことだろう・・・・。
その方にもまして寡黙な奥さまと二人で 長年続けてこられた作業の和紙作り・・・・・。
作業場のお二階に上がらせていただくと そこはまさに 和紙の宝庫・・・・。
このような 見事な芸術作品が 所狭しと 天井からも 吊りさがっている・・・・。
あの サントリー美術館で感動した 和紙の世界を まざまざと思い起こした・・・・。
美しい・・・・ただただ感動で ・・・・・
Nさまが ず~っとすわっとってもええぞ・・・けんど しわり~と冷えてくるでな・・・と 笑いながら
おっしゃったほど 離れがたい空間だった・・・・。
by dmm8649 | 2010-02-03 04:32