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豊穣の島

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走る車窓からの風景を収めるのは なかなかにむつかしいけれど 中一日おけば
もうこの年の終わり月 師走に入るなどとは とても思えないほどおだやかで
光にみちている。 今はもう洪水もなく ここに畑地を持つ方々は はるばる 通いで
農作業をされているのだそうだ。 確かに どの畑地のお野菜も 木立も 生き生きしていて
ここの土のよさを物語っている。 かつては この粟島に 雑穀のあわやひえなども
沢山とれたのだろう・・・・近世は おそらく 粟=藍となって 見事な藍畑が広がっていた
ことだろう。 台風シーズンの前に刈り取れる藍は きっと 大切にされたのだろうけれど
天災には あらがい難かっただろう・・・・。

ここで家ごと濁流に流され 沢山の命が失われたという かつての歴史・・・・・
それでも 土の良さと生活の為に 離れなかった人々・・・・。
人命保護という策で 強制立ち退きが敢行され 治水が行き届いた今も 住む人はいない。
その末裔の人たちが 農作業を終えて帰る軽トラックに 二度ほどすれ違った。

吉野川の対岸に上がる手前で 望む種穂山(たなほやま) 高越山(おこうっつあん)。
いつもながら のびやかで 美しい。 剣山には まだ登ったことも 近くに行った事も
ないけれど これらの山々は 宗教的というよりは 毎日の人々の生活に結び付いた 
いわば里山のような親しさが 無かっただろうか・・・・。 (先日のぼった おこうっつあんにも
行者さんのための岩場などが 在りはしたけれど・・・・・)
まさに峻険な響きを持つ剣山 こちらはこちらで おそらく 山岳宗教的なお役を
もっているところだろう・・・その聖なる山にも 何時の日か 登ってみたい。
by dmm8649 | 2008-12-07 01:13