人気ブログランキング | 話題のタグを見る

トータスマミーの独り言


by dmm8649

世界遺産 石見銀山のふもとへ・・・・・


下調べもせずに いつもながら 行きあたりばったりの移動・・・・・松江駅の緑の窓口の行き届いた
対応をしていただいたおかげ様で ずいぶん遠方に出かけたにもかかわらず なんとか最終的に
日付が変わって 数十分のところで 帰宅することができた。 どう見ても 頼りなげなおばあさんには
有難いことに 乗換から 待ち時間 もちろん乗るべき列車名まで 打ち出してくださって 赤丸印を
つけて 見落としの無いように メモをもたせてくださった。 実際 それがどれほど重宝したことか・・・。
乗り間違えもなく帰りつけて 有難いことだった。 思えば思うほど 沢山の方々のお世話様になって
私の夢が叶っていっているのだもの・・・・皆さま いろいろ 本当にありがとうございます・・・・・。

群言堂さんは もう8年ぐらい前からの あこがれのお店だった・・・・はじめて 新宿の百貨店内で
見かけた時から 憧れていたのだけれど とても物が良いだけに ひょいっと買えるものでもなく
たちよる度ごとに眺めるのを楽しんでいたけれど 或る時 どうしても欲しくて 厚地の実にシンプルな
木綿のワンピースをもとめた・・・。 あれから何年着こんでいるだろう・・・・・。
今も さりげなく愛着の持てる日常着として 着させていただいている・・・。
おそらく 藍染めの糸で織られた つづれ織りの その柔らかさ 温かさ・・・・。
物を作るからには このようなものを作りたいと 或る意味 私の お手本だとも思っている。
その群言堂さんに 思わぬことから御縁を頂き 直接お仕事には結びつかないとしても
大きな勉強と見学のチャンスとして 石見銀山にほど近い その本部へお訪ねすることになった。

窓口になってくださったAさん・・・FAXとTELでの 数回のやり取りをしただけなのに 駅まで
車で御迎えに来てくださった・・・さすがに 帰り道はもうしわけなくて 本部近くのバス停から
楽しい路線バスに乗ったのだけれど つまり 大田駅からは ずいぶん遠いところだった。
昔の 鄙びた農村のたたずまいを 大切に保存していらっして 社員食堂も 藁ぶきの昔の
民家だったけれど ビジネスゾーンは 農家の中などとはとても思えない 近代的で明るい
オフイスシーン・・・圧倒的に 若い人たちが多く さりげなくしかも ロハスラインのライフスタイルに
ふさわしいデザインの服 や グッズが 作り出され 全国へ発送されている・・・・
古いものを大切に しかも 現代感覚にアレンジして 活かして使う・・・・それが チーフの
松葉登美様のコンセプトだとうけとめているのだけれど・・・。 

もともとの群言堂さんの発祥の地という 意識的に電気も引いていない小さな民家も きちんと
保存されていて 囲炉裏を囲んで 数本のろうそくの元 想いを一つにする仲間たちが集まり 
意見を交わし 静けさの中に 心をさらにかよわせてきたところは 今も時折使われることが
あるとのこと・・・昨今は 参加人数の増えた分 場所を変えなければならなかったのだと思うけれど
失ってしまったものを 思い出したり 見出したり それはそれは大切な空間だと 立ち寄っただけの
私でも 感じることができた・・・おそらく 長い時の記憶をとどめたものの 奥深いしずけさが
にじみ出てきて じ~んと染み込んでくるような そんな気がする・・・・。 

素材へのこだわりは徹底していて もう一人しかいない機織り職人さんの 芸術作品のような
織物が さりげないコートになっていたり ゴージャスな多色の見事な織物が ロングスカートに
なっていたり 近江ちじみの優れた技術の布地も すでに 今年のSS物(スプリング・サマー展開)
に 沢山活かされていて お言葉に甘えて 遠慮なく触らせていただき どの製品も ソフトさ・優しさ・
その落ち感等 たっぷり楽しませていただいた・・・・。
企画製造の肩書を持つAさんの 美しい素材を見せてくださる時の 本当にそれに惚れ込んでいる
という表情が またすばらしい・・・。
藍を自分で育てて イベントのときは 生葉染めの体験コーナーを開設しているという 若い女性
デザイナーさんにも お会いすることができた。

半ば駆け足の見学だったけれど とっても楽しかったし 見事な目の保養にもなった。
お店の一隅 生活雑貨コーナーで かわいい 「ほうろく」(お豆やゴマを炒る道具)を見つけて とても
懐かしく 私へのお土産にもとめさせていただいた。

ところどころ道の片端に 雪の残っている道 雪解けの緩い土道 軒からは 時折バサッと雪が
滑り落ちてくる・・・私の古い記憶の片隅にも有るような風景が 嬉しい・・・・。
バス停まで送ってくださったAさん 田んぼのあぜ道を 六本木をあるいていても不思議でない
ダンディなデザイナーさんが 長身をかがめて帰ってゆかれる姿・・・これもすてきだな・・・
あたりの すがすがしい風景を眺めているうちに 路線バスが到着した・・・・。
一駅先からは どうも 銀山を見学してきたらしい人達が沢山合流して 満員御礼状態・・・
こうして 大田市での夢のひと時を 無事終了して 駅員さんが書いてくださったメモどおり
牟岐線の最終列車への乗り継ぎ開始 となった。 御縁を頂戴した沢山の方々に 心からの
御礼をもうしあげます。 ありがとうござぃます。
by dmm8649 | 2010-02-15 23:52