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トータスマミーの独り言


by dmm8649

旅路     4

すっぽり霧に隠れた羅臼・・・・・1~2メートルほど先しか見えない視界の中を ふもとの峠を越えて 
知床半島の反対側に降りると もうすっかり夜になっていた。 Mさんが 携帯で探して下さった
ビジネスホテルに 雨の中の野営をあきらめたSさんも交えて 其の夜は 4人がホテル入り・・・。
道の駅での食事に出た折 野営組の雨対策に テントにかぶせるブルーシートを購入できるお店を探す。
ここには昔懐かしい万屋さんがあった。 広いお店に ありとあらゆる生活雑貨品がそろっていた。
この町での 大切な場所ではないだろうか…。結構ある 旅館 ホテル そして 飲み屋さん・・・。
チェックインして分かったけれど 工事現場の作業員さん風の人の出入りが多い。 顔なじみの
長期滞在の人もいるような気配・・・・。 お宿賃の安い分 タオル バスタオルはなく 畳のお部屋に
セルフサービスでお布団を敷く。 お湯のポットもない。 全てが質素な分 観光旅行ではない
祈りの旅にふさわしい宿だと思った。 廊下やトイレに這う配管は 全て 分厚いウレタンシートで
くるまれていて 冬の厳しい寒さが十分想像できた。

そろって食事を取りに 防波堤の前の道の駅に行く・・・・。
そこで 面白いものを頂く・・・チャンチャン焼きという食べ物・・・。
量が多いということで 三人分を取り 鮭のおにぎりも三つ取って 半分分けにしてちょうどのビッグ
サイズ。チャンチャンやきは お好み焼きをひっくり返すあの金属製のへら(?)を 二つ打ち合わせて
カボチャ キャベツ 玉ねぎのざく切り もやしなどの上に 大きな生鮭の切り身が沢山のっていて
二枚を打ち鳴らしながら 何度もひっくり返し 火を通し炒めて お皿に取り分けて頂く・・・。
最初道の駅の娘さんが チャンチャン と歌いながら お手本を見せてくれる・・・・。最後に それらの
具を少し残しておいて 焼きそばを楽しんで 一セットとなる。
素朴で ユーモラスでアットホームで しかも なかなかおいしかった。
二日間の祈りの旅をぶじ終えて お茶で乾杯! あとは 国後 択捉を望むところでの祈りを残して
海岸線のポイントは一応回ったことになる。祈りの場所は 記録を取らなかったために私の記憶力では 
列記しかねるけれども 一か所2~30分で すぐに飛び乗って ひた走り続けてきた不思議な旅・・・・。

羅臼の朝は実ににぎやかな うみねこの群の声で目が覚める・・・まだ 夜が明けたばかり・・・・・
ここも比較的高い窓を開けて外を見ると どの屋根にも 鳥影が見える・・・・。
この海峡は とても 魚群が豊かなようで 旅館のポスターも 様様の魚群が根室海峡を埋めている
イラストが描かれていて うみねこさんがひしめいているのも 事実その為かも知れなかった。
by dmm8649 | 2009-08-25 00:38