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トータスマミーの独り言


by dmm8649

旅路     1

16日に飛び出し かねてよりご依頼を受けて 旅の介添え役をお引き受けしていた 熊本のY様を
お迎えに まずは福岡で一泊 めったに会う機会の少ない いとこのシスターミカエラに面会に修道院へ
立ち寄る。夜は もう長年 代理店をひきうけてくださっているKさまと面談 9月からはじまる様々な
イベント出店の打ち合わせを済ます。

やがて90歳を迎えられるY様にとって オホーツク海と 国後エトロフをひかえた海峡へ
369巻の般若心経をたずさえて 世界の調和と平和を祈りに行く事が 最後の願いなのだと伺っていて 
何かの形でお手伝いが出来ればと 錬堂様にもご相談していたことだった。 
結果 札幌にお住まいのM様に ご案内いただく事になり 急きょ実行の運びとなった。出発には全く私ごとの事情が絡んで 折角のツアーをくんでの
格安宿つき航空券を 片道分無駄にしてしまう事態となり お人をお預かりすること 18日からの予定が
きちんと決まっているだけに 真底あわてたけれど JALのカウンターの方々の見事な 連携プレイと
行き届いたご親切で 羽田乗り継ぎの千歳行きがシルバー割引で購入可能となり 何とか17日中に 
空港に到着 空港バスで乗り継ぎ約一時間 新宿とまではいかないながら 夜11時にも関わらず
人出の多いすすきのに近い契約ホテルに何とかたどり着いて チェックイン。 翌朝7時にお迎えの車・・・
錬堂さん アシスタントのFさん ご案内を務めて下さるM様 思いがけずアメリカからのF様 
御顔立ちのあどけなく可愛いお嬢さんのSさんと私たちの 総勢7人での旅の 始まり・・・・。
日本海側は 生前のご主人と祈りの旅を済ませておられ 回りきれなかったという残された領域
オホーツク海を めざす・・・。

第一日目は 札幌を出発して 日本海側を北上。 確かに国内 まして四国とは先ず 海の色が
全く異なる・・・・そして丘陵地帯に 何と 風力発電の多いこと・・・!
異様な風景といったら叱られるかもしれないが エコ発電と言いながら なんとなく本当の意味で
環境にそぐわないような気もする・・・
この八月でさえ 厳しい自然の顔が見え隠れしていて ここで生活することの大変さを 南国の
のびやかさとひき比べてしまう・・・・人のたくましさ・・・海沿いの人口の少なさ にもかかわらず 
一列に並ぶ少しずつの住宅群の 何ときれいに整備されていて おしゃれなこと・・・・。
玄関はどれも二重構造になっていて 冬の吹雪や厳しい風が 直接住居に吹き込まないように
配慮されているようだった。 漁業組合風のものも見えず 畑地も 見当たらない海岸沿いに
何の産業があるのだろう・・・・やはり 漁業なのだろうか・・・・。 あの居並ぶ風力発電は
何につかわれているのだろうか・・・・。

海鳥の生息にはうってつけのようで 汚染されていない海のみずは美しく 鵜とウミネコが
おびただしい数で 群れをなして岩礁に止まっている・・・・。 車は とにかく祈れる場所をもとめて
ひたすら走り続ける・・・・。 稚内を回って宗谷岬に到着。 日本の最北端を示す立派な記念碑が
建っていて マイカー ツーリングで訪れている人々が 次々と記念写真をとっていた。
その傍らに 波打ち際に降りてゆける階段があり そこを下りて 皆も習って 最初の祈りを捧げた。
錬堂さんのほら貝が見事に吹き鳴らされ 心なしか空が明るんで 曇天にもかかわらず光の現れる
不思議・・・・。 Y様の陳べられる般若心経(神道の般若心経で 語の切り方 配置が少し違うようだ・・・・)
と 弥勒真言・・・・この日のために書きためられた般若心経の言霊の写経で 数霊をあらわす
トランプを包み 走ってくる車の中で Yさまと膝の上で作った小さな包みを 皆で海面に投げる・・・・・。
それから錬堂さんの 法蓮華経が上げられ 私は心の中でひふみのうたを歌い」ありがとうございます
をくりかえす・・・・・。 写経のお炊きあげのために たばこは誰も吸わないので ライターを携行しては
おらず Hさんが 宗谷岬の道の駅で ライター と 皆の記念にと 北海道の地図をプリントした
ハンカチを買ってきてくださって 私も頂戴して 感激!  
きれいなお花の植込みの間で なんとけがをしたのか病気なのか うずくまっている北キツネにであう・・・
しっぽが長くて顔が細く長い  力なく犬の寝姿と同じ様に しっぽに顔をうずめて寝ているさまは 
とても気になり 哀れをそそったが どうしようもなく Y様も私も ただ声をかけるだけだった。

先を急いで そこを出発点として 次なる地点へむかった・・・。
 
by dmm8649 | 2009-08-21 09:45